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何と形容するのがいちばんしっくりくるのだろう。
彼らの描く世界観は、決して後ろ向きなわけではない。
かといって、眩し過ぎるほど前向きな世界観でもない。
『切ない』
すごく切ないというわけではない。
『やや切ない』
そうだ。きっとそれだ。
その『やや切ない』世界観によって、あたしの脳をやさしく刺激する。
名古屋を拠点に精力的に活動中の、インディーズ3ピースのポップなロックバンド、『明日、照らす』。
ポップなロックであるにも関わらず、『やや切ない』世界観によって、エモーショナルな雰囲気も醸し出している。
甘いトーンでありながら天井を突く強さを持ち、大人っぽさも併せ持った、ありそうでないVo.&Gt.村上友哉の声が歌い上げる。
彼のギターは、3ピースという音数の少なさをフォローする音選びがされているのだろう。ギターだけが際立つわけではないのにギターの音もきちんと感じさせる。やや歪み~歪みを使い分け、音の厚みを生み出している。
Ba.伴 佳典のベースは、うねるようなド派手なプレイではないものの、それこそ3ピースという音数の少なさをカバーするバッキングに重点を置いたプレイ。
それでいて、上から下へ動き回る曲でも、ボトムを薄くするようなことはない。
そしてDr.酒井俊輔、彼のドラムは実にポップである。
高めの音で鳴らすスネア、歯切れの良いドラムさばき。しかしながら、叩いた後の残響音はポップな陰にアンニュイな雰囲気も垣間見える。
切なさを誘う楽曲のコード進行もさることながら、彼のドラミングが、バンド全体の『やや切ない』世界観を生み出す核となっていることは間違いない。
12/3に発売されたばかりの1st.ミニアルバム『素晴らしい日々』は、そんな彼らの世界観が存分に味わえるラブソングがぎゅっと詰め込まれた、渾身の力作である。